NI伊藤憲武
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スモールM&A / 買手側の法務DD

個人で会社を買う前にスモールM&Aの法務DD

数百万円〜数千万円のM&Aでも、買収後の法的リスクは引き継ぎます。 企業法務・M&Aを扱う弁護士が、個人買主向けに必要なポイントを絞って確認します。

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Why

「会社を買う」は、不動産や中古車を買うこととは違う

株式譲渡によって会社を買えば、その会社が締結している契約、従業員との関係、知的財産、 未解決の紛争や法的リスクも、その会社の中に残ります。

売上や利益だけを見て買収を決めるのではなく、次のような点を確認する必要があります。

  • 本当に売主が全株式を持っているか
  • 重要顧客との契約が買収後も続くか
  • 未払残業代等の労務リスクがないか
  • Webサービス・ブランド・ソースコード等の権利を会社が持っているか
  • 必要な許認可が維持できるか
  • 過去の契約違反や訴訟リスクがないか

買収前に確認すべき項目は、スモールM&Aで確認すべき10項目で詳しく整理しています。

For

こんな方へ

BATONZ・TRANBI等で買収案件を見つけた

初めて会社を買う

M&A仲介会社から案件を紹介された

財務資料は見たが、契約や法律関係が分からない

仲介会社とは別に、買手側の弁護士へ相談したい

数百万円〜数千万円規模なので、大規模M&A向けの法務DDまでは必要ない

Scope

法務DDで確認する事項

案件の規模と業種に応じて、重点を置く領域を決めます。すべてを同じ深さで調べるのではなく、 買収判断に影響する論点から確認します。

会社・株式

  • 株主構成
  • 株式発行手続
  • 株主間の紛争
  • 役員・会社機関
  • 定款・登記

重要契約

  • 主要顧客・取引先
  • 業務委託
  • 賃貸借
  • 借入
  • 解約・チェンジオブコントロール条項

労務

  • 雇用契約
  • 未払賃金・残業代
  • 社会保険
  • 退職者との紛争
  • 業務委託者の労働者性

知的財産・IT

  • 商標
  • 著作権
  • ソースコード
  • ドメイン
  • 外注成果物
  • OSS
  • 個人情報

許認可・規制

  • 必要な許認可
  • 株主変更・代表変更による影響
  • 業法上の規制

紛争・コンプライアンス

  • 訴訟
  • クレーム
  • 行政対応
  • 契約違反
  • 法令違反

Decision

DDで問題が見つかったら、買収をやめるのか

法務DDは、問題のない会社を探すためだけのものではありません。 小規模な会社では、不備が一つもない会社の方が珍しいとも言えます。

重要なのは、見つかった問題を把握したうえで、次のどれを選ぶかという意思決定につなげることです。

  • 買収価格を調整する
  • クロージングまでに売主に是正してもらう
  • 最終契約に表明保証を入れる
  • 補償条項を設ける
  • クロージングの前提条件として処理する
  • リスクが大きければ買収を見送る

リスクを見つけるところで終わらず、契約で手当てするところまでが弁護士の役割です。 具体的な反映の仕方は、DDで問題が見つかったらどうする?と SPAで買手が確認すべき8条項で扱っています。

Fees

料金

案件の内容に応じて事前にお見積りを提示し、ご了解のないまま追加料金が発生することはありません。

買収前リーガルチェック

55,000円(税込)

  • 主要資料10点程度まで
  • 事前の資料確認
  • 90分のオンライン相談
  • 買収前に確認すべき主要リスクの整理
  • 本格的な法務DDが必要かどうかのアドバイス

書面の報告書は含みません。

スモールM&A 法務DD

220,000円〜(税込)

  • 対象会社1社
  • 主要資料30点程度を想定
  • Red Flag方式での法務DD
  • 追加質問事項の作成
  • 重要リスクの整理
  • 5〜10ページ程度を目安とする簡易DDレポート
  • 報告面談60分

案件の規模、資料量、業種、調査対象によって追加料金となる場合があります。

法務DD+最終契約レビュー

385,000円〜(税込)

  • 上記の法務DD
  • 株式譲渡契約または事業譲渡契約のレビュー
  • DDで発見したリスクを踏まえた表明保証・補償・前提条件等の検討

相手方との契約交渉、契約書の全面的な新規作成、クロージング支援等を含む場合は別途お見積りします。

フルサポート

550,000円〜(税込)

  • 案件初期のご相談
  • 法務DD
  • 最終契約の作成・レビュー
  • 契約交渉
  • クロージングまでの対応

案件の内容に応じて、事前にお見積りを提示します。

表示はいずれも税込です。着手前に、作業範囲と費用を書面でお示しします。

Note

本サービスの範囲

本サービスは法務DDです。財務DD、税務DD、企業価値算定、事業計画・収益性の評価は含みません。 必要に応じて、公認会計士・税理士等と連携することを推奨します。

Profile

なぜ伊藤憲武か

事業会社の法務から、弁護士へ

楽天株式会社の法務部で4年間、企業法務に従事しました。現在は弁護士として、企業法務、M&A、 スタートアップ支援、訴訟・紛争を扱っています。

買収後に事業を運営する側の視点で見る

契約書を精査するだけでなく、買収後にその事業を動かす立場から、どこが問題になりやすいかを確認します。

「買収判断に重要か」を先に伝える

指摘事項を網羅的に並べるのではなく、買収判断に影響するか、価格・契約条件へどう反映するかを 簡潔にお伝えします。

関連する分野もあわせて見られる

労務、知的財産、個人情報、許認可、紛争はいずれも日常的に扱っている分野です。 スタートアップ法務や紛争解決のご相談も承っています。

Notes

スモールM&Aの解説

FAQ

よくあるご質問

個人でも会社を買えますか。

買えます。株式譲渡で会社そのものを取得する方法と、事業譲渡で特定の事業・資産を取得する方法があり、いずれも買主が個人であることは妨げになりません。もっとも、取得の方法によって引き継ぐものが変わります。詳しくは株式譲渡と事業譲渡の違いをご覧ください。

数百万円のM&Aでも法務DDは必要ですか。

取引価格が小さいからといって、法的リスクまで小さいとは限りません。株式譲渡であれば、会社が抱える未払残業代、契約上の制約、知的財産の権利関係といった問題は会社の中に残ります。一方で、大型M&Aと同じ範囲・深さの調査は費用に見合いません。買収判断に影響する重要な論点に絞るRed Flag方式で、規模に合わせた範囲を一緒に決めます。

M&A仲介会社がいる場合でも弁護士は必要ですか。

仲介会社と買手側弁護士では、誰の立場で何を判断するかが違います。売手・買手の双方を支援する仲介者は、取引をまとめる調整役であり、買手だけの利益を最大化する立場ではありません。中小企業庁の中小M&Aガイドラインも、仲介における利益相反のリスクに触れています。詳しくは仲介会社と買手側弁護士の役割の違いをご覧ください。

BATONZやTRANBIの案件でも相談できますか。

対応します。プラットフォームの案件でも、確認すべき資料と論点は変わりません。基本合意の前後であれば、売主に何を開示してもらうかの整理からお手伝いできます。

財務DDもしてもらえますか。

本サービスは法務DDです。財務DD、税務DD、企業価値算定、事業計画・収益性の評価は含みません。必要に応じて、公認会計士・税理士等と連携することをおすすめします。

売主にどの資料を出してもらえばよいですか。

登記事項証明書、定款、株主名簿、決算書、主要な取引先との契約書、雇用契約書と就業規則、借入れに関する契約書、許認可の証票、知的財産の登録状況、係争の有無が分かる資料が出発点です。案件の業種と規模に応じて、開示依頼リストの形でお渡しします。

DDで問題が見つかった場合はどうなりますか。

買収を中止するかどうかだけの判断にはなりません。買収価格に反映する、クロージングまでに売主に是正してもらう、前提条件にする、表明保証と補償で手当てする、といった選択肢があります。詳しくはDDで問題が見つかったらどうする?で整理しています。

株式譲渡と事業譲渡では何が違いますか。

株式譲渡では、対象会社はそのまま存続し、会社の権利義務も会社の中に残ります。事業譲渡では、取得する資産・契約を選べる一方、契約・従業員・許認可について個別の承継手続が必要になります。「過去の債務を避けたいから事業譲渡」と単純に決められるものではありません。

買収対象会社が地方でも対応できますか。

対応します。資料の確認と打合せはオンラインで行いますので、所在地による制約はほとんどありません。

まだ基本合意前でも相談できますか。

その段階でのご相談を歓迎します。最終契約書ができてからでは、価格や主要条件が事実上固まっていて、修正できる範囲が狭くなっていることがあります。

Contact

買収案件について相談する

検討中の案件について、対象会社の業種と規模、取得の方法(株式譲渡か事業譲渡か)、 想定している金額、いつまでに判断が必要かをお知らせください。 利益相反の確認のため、対象会社名と仲介会社名もあわせてお書きください。

利益相反の確認が済むまで、資料の送付はお控えください。 お問い合わせだけで委任関係は生じません(受任方針と注意事項)。

お問い合わせフォームへ

Sources

参考資料


本ページは一般的な情報の提供であり、個別の法的助言ではありません。 実際の判断は、対象会社の状況、開示された資料、最新の法令に基づいて行う必要があります。 結果をお約束するものではありません。